第3章 車齢20年の850 T-5R エステートでも新車同然の輝きを放つ

足回りやパワーユニットについて触れた前回に続いて、今回は外装を中心とした作業内容を報告。ボディに生じたくすみや傷などを一新し、見た目が生まれ変わった850 T-5R エステートをレポートする。

徹底的なリフレッシュを行うことで往年の輝きが蘇る

 クリームイエローのボディが目を引く1995年式の850 T-5R エステート。とても20年前のクルマとは思えない塗装面の光沢は、ボルボ・カー杉並によって外装をリフレッシュした成果だ。このクルマを整備するにあたっては、最良のコンディションを実現するため、必要と考えられる作業をすべて行った。そのため、走行性能には影響を与えない外装にも手を入れた。その最たるものが再塗装だ。
 長年の走行で生じた車両全体に及ぶ細かい傷を修復するため、バンパーやボンネット、ドア、ウインドーを取り外したうえで、最新の水性塗料を使って新車時と同じクリームイエローにペイント。再塗装に合わせて、ヘッドライトやドアミラーのほか、ボディサイドの樹脂性モールやドア周辺のゴム製ウェザーストリップといった部位を純正品へと交換することで、優れたコンディションとしている。

優れた耐久性と万全のサポート体制ゆえにボルボ車は永く乗れる

 上の写真からもわかるように、リフレッシュされたことで、850 T-5R エステートは塗装面に光沢を取り戻した。ただし、この今回のケースは、出来る限り完璧を目指したリフレッシュの一例。本来、車齢20年程度のクルマにここまで大がかりな作業は必要ではない。この年代のボルボ車であれば、一般的な乗り方をしている限り、外装については車両状態に応じた整備で十分。実際、街中を走る850エステートを見ることがあるが、とくに劣化・消耗している印象はそれほど受けない。今でも乗り続けられていることから、所有者が愛車を大切に扱っていることは想像できるが、それだけでなく、ボルボ車が工業製品として優れた耐久性をもつ証といえる。もちろん、ボルボ正規ディーラーでは、前回レポートしたメカニカル的な整備だけでなく、ボディに負った傷の修復や塗装にも対応。オーナーが大切にする愛車を、永く綺麗な状態で乗り続けられるようサポートしている。

日常のメンテナンスがコンディションの良さを高める

 外装以上に年月の経過とともに痛みやすいのが内装。とくに乗り降りを繰り返した運転席のシート表面は一部がひび割れ、サイドサポートの生地はすり減っていた。ルーフライニングにも車齢に応じた痛みが見られたため、シート表皮とルーフライニングの張り替えを行った。同時にルームクリーニングを実施。ウッドパネルに多少の傷はあるものの、20年の歳月を感じさせるほどではなく、新車当時の850エステートと変わらぬ味わいが堪能できる。
 この850 T-5R エステートは、新車時からボルボ正規ディーラーによって定期的なメンテナンスを受けてきたクルマだ。だからこそ、大きなトラブルを抱えることなく、今回のリフレッシュで走行性能から外装まで、新車レベルに仕立てることができた。ボルボ車を熟知したメカニックがいる正規ディーラーで日頃からきっちりと整備すること。それが一台のクルマを永く乗り続けるコツといえる。

NEXT VOLVO 850 ESTATE REFRESH REPORT

第4章 なぜボルボ車は長く乗り続けられるのか

優れた耐久性を誇るボルボ車だが、クルマの作りが優れていることだけが、永く乗り続けられる理由ではない。高度なトレーニングを受けた正規ディーラーのスペシャリストたちが、最高水準のメンテナンスを実施することで「安全・安心」を支えているのだ。そんなボルボの取り組みに迫る。